ドライアイって?

涙が不足することにより、目の表面に障害がおきる病気です。
角膜の細胞がはがれて傷ができたり、感染症やアレルギーなどの炎症が
起こりやすくなります。

どんな症状なの?

疲れやすい、まばたきが痛い、ゴロゴロする、かゆい、まぶしいなど様々な
不快な症状が現れます。
コンタクトレンズが張り付いた感じになる方も要注意です。

原因は?

パソコンの使用時間が長い方、読書好きな方、寝不足の方、乾燥した環境にいる方、
または目が大きい方やコンタクトレンズ使用によるものなど様々です。

検査方法

ドライアイの検査は目の乾燥状態の他に涙の質をみることも大切です。
これらの検査は全て保険適応です。

  •  シルマー検査   (下まぶたに専用の試験紙をのせ、涙の量をはかります)
  •  染色検査     (色素で目の表面を染め、角膜の状態を観察します)
  •  BUT検査   (目を開けた状態を数秒間保ち、涙の質と安定性をはかります)

液体コラーゲン キープティア

ドライアイは部屋の湿度を保ったり、目を休ませたりするだけでも改善されますが、
目薬を使用して潤いを持たせることも効果的です。

症状が強い場合には涙点にシリコンプラグを挿入する手術があります。
しかしこの方法ではプラグが固形のためにかえって異物感が残る上、
処置中の痛みも強く苦痛を伴うものでした。

当院では 「キープティア」 という最新のドライアイの治療法を採用しております。
キープティアは従来のシリコンではなく、液体コラーゲンを使用しております。このコラーゲンは冷たい状態では液体ですが体温に触れるとゼリー状に固まる性質があります。
手術中の痛みもほとんどなく、異物感はありません。
注入されたコラーゲンは徐々に分解され自然に排出されます。
この効果は2~3か月程度続きます。(残念ながら個人差があり、効果が1か月程度の方もいらっしゃいます)

キープティアの効果がある期間に目の状態を正常に戻し、不快な症状を和らげます。
治療後の検査で炎症等が治まっていれば目薬治療に戻したり、治療の終了を考慮します。
治療の効果が薄い場合には再度キープティア治療をするか、シリコンプラグを挿入するかを判断します。

キープティアは保険適応の日帰り手術です。(初診の診察費用は2,300円程度、キープティア手術料は片眼1涙点で約3,300円、片眼2涙点で4,500円程度です。お薬代は別途必要です。)

山口祐司院長 日本眼科手術学会 認定番号 5136

ドライアイは病気です

ドライアイは現代病の一つとされ、全国で約800万人の方が悩まれております。
ドライアイを治療せずに放置しておくと、まばたきだけでも角膜が傷つき、
新たな病気にも繋がります。

不快な目の症状が少しでもある方は、我慢せず早めに眼科専門医に相談しましょう。

山口祐司院長 日本眼科学会眼科専門医 認定番号 14358

ドライアイ研究会  №677-0680-523