もしかして「仮性近視」? 近視は治るんですか? 眼の奥行きが長くなることによって視力が落ちる状態のことを 「近視」 といいます。眼は伸びると短くなることはなく、残念ながら「近視」は治ることはありません。 仮性近視って何ですか? お子さんの場合、ゲームやテレビの画面などを長時間見続けていると、視力を調節する筋肉が縮んだ状態が続き、凝り固まってしまうことがあります。 遠くを見るとき 近くを見るとき 上図の様に筋肉が緊張した状態で固まり、近くにピントが合ったままになることによって、遠くのものがぼやけ、「近視」状態を作り出してしまうことがあります。この状態を「調節緊張」、言わゆる 「仮性近視」 といいます。 お子さんの視力低下の原因が 仮性近視 であれば、 目薬で筋肉の緊張を和らげることで視力の回復も可能となります。 目薬は誰でもできますか? この目薬は小学校低学年くらいまでは効果があるとされています。これらの検査は近視の度数と視力の相互関係で判断します。 学校検診で思ったより視力が悪かったお子さんは、お早めの眼科受診をお勧めします。 山口祐司院長 日本眼科学会眼科専門医 認定番号14358